2014年
ジスペケなんて呼んでるのは古い人だけ ~新GSXシリーズお披露目
「あぶない刑事シリーズ」で舘くんが犯人を追いかけてる時、ちょうど良いタイミングで若者が乗ろうとしてるバイクがGSX-R1100。
舘くんは「ちょっとこれ貸して」と勝手に乗っていく(ノーヘルで)のがいつものパターン。
当時舘くんはスズキのCM(四輪の方)をやってるのもあって日産が車輌提供してるこのドラマ内では絶対に車の運転をしなかったのもあって、その分「横浜にはGSXしかないのか?」ってくらいGSXが出てた(笑)
スーツ姿にレプリカっていうのは違和感満載だったけど、スズキとしても乗るなら最高峰のGSX-Rに乗ってくれなきゃ困るってことだったんでしょうね。
そして当時はまだ免許制度改正前で、リッターオーバーバイクそのものが珍しい中でそれを乗り回す舘ひろしに憧れた少年&中免ライダーは非常に多かったのであります。(わたしもそんな1人)
そんな話はどうでもよく。
ドイツで開催中の見本市「インターモト」でスズキの新モデルがお披露目になりました。
目玉は新型ネイキッドGSX-S。
Rの廉価版って訳じゃなくてトラクションコントロールとかブレンボのブレーキとかとても奢った装備でスズキの本気度がうかがい知れます。(で、スズキのブレンボはスズンボとか言ったりしないの?)
GSX-Sと言えばカタナを思い起こす人も多いかもですが、あれはGSX1100S。今回のはGSX-S1000。
隼がGSX1300RとしてGSX-R1000とは全くの別物とされたように、どうやらSやRやFが名前のどこに付くかで全然別物になる模様。
わかり辛いッス・・・
更に今回はSF的ルックスのGSX-S1000に加えフルカウル仕様のGSX-S1000Fなんてのも発表されてて、わたしみたいに中途半端な知識しかない人間にとってはもはやこれはGSX-Rと何がどう違うのかもサッパリわからない状態に。
GSX-RRとか隼がGSX-Rの進化版とするならば、GSX-SはGSX-Rのツアラー版という位置付けなんでしょうか。
これもGSRを知ってたからなんとかこじつけで理解した(つもり)ですけど、じゃあGSX-Rって何?って疑問も沸き上がってきたりして混乱が混乱を呼ぶような気がします。
そのGSX-R1000にはABS仕様車が追加に。
ミラーにウインカーが組み込まれてるルックスはペガッサ星人を彷彿とさせて微笑ましいですナ。
古い方にはGSFでお馴染みのバンディッドはハーフカウル付きに。
ツアラーにするならするでもっと思い切れよ、と思いつつもどうもこれはGSR250の路線を踏襲しそうな気配がプンプンしてて、半年後あたりにフルカウル仕様が出てGSX-Sと食い合うんじゃないかと危惧してみたりします。(ホントは興味ないので危惧もしてない)
というかバンディッドも元々の250ccのやつはプレーンなネイキッドだったんだし、大排気量のこっちもCB1100EX方面へ振れば良いのに。
・・・と思ってよく考えてみると、実はこのクラスでこの手のバイクってあまり選択肢が無くって。
GSRの時も感心したんですけど、スズキってニッチなところ(笑)をソツなく押さえてるんですね。
なぜ発売しないのでしょう? ~YZF-R25の価格発表
http://www.yamaha-motor.co.jp/mc/teaser/r25/
打倒Ninjaの最右翼、ヤマハYZF-R25の価格が税込み55.62万円と公表されてます。
Ninjaが55.35万円なのでがっぷり四つの価格で勝負に来たというところでしょうか。
GSRの時も書いたですけど、さぼてんはCBRやGSRはこの2車と同じ土俵にいないと思ってるんで割愛。
でもNinjaはH2R発表でそのブランドイメージを大いに上げているだけに、このNinjaより高い価格をはね除けてまでYZFを選ぶ人がどれだけいるかというのが非常に疑問。
なぜトリシティ的な戦略的価格にしなかったんだろう?
CBRより安くすればそれこそ全部持っていけることさえできるかもしれないのに。
発売の時は「48万にまで下げました!」っていう他3車より安くした改訂価格を大々的にアピールして割安感を全面に押し出して来る・・・なんてことは無いんだろうなぁ。
と言うかトリシティみたいな革新的バイクでもないYZFをヤマハはなんでここまで引っ張ってるのかがわたしにゃ理解不能です。
もしかして「この世の誰も体験したことのない革新的バイクの販売価格が決定した」みたいな例のチャーハンテンプレートを再現しようとしてるんでしょうか?
じゃあ次は「製造ラインが総開放され、残されたのはバイクの製作だけだ」って発表がされる訳ですね、わかります。
4気筒でした ~Ninja H2R公開
http://www.ninja-h2.com/
H2プロジェクトで開発されていたバイクは998cc 4気筒スーパーチャージャー付きSSだと判明。
詳しい性能は不明なるも脅威の300馬力を叩き出すらしい。
ウィリーじゃなくてバク宙しそう、との声もチラホラ(笑)
1000ccで300馬力とか四輪の世界でもありえない数値で、まさに「バケモノ」と呼ぶにふさわしいように思います。
そりゃマッハの名前くらい出してどこかに「さもありなん」的なところを事前ににおわせておかないとえらいことになるぞ、的な。
ただ300馬力なのはクローズドコースモデルだそうでレース向け。(こんなのが出て良いレースってあるの?)
一般販売車輌は大幅にデチューンされるのは間違いないと思われ。
そもそもこんなエンジンに耐える市販タイヤがあるはずもなく、専用タイヤ(たぶんブリヂストン)からエンジンオイルからえらい出費になりそう。
まぁこんなのに乗ろうって人にはそんなことは些細なことな訳ですが。
フロントカウルにはライダー1号・2号のサイクロンやV3のハリケーンが「空を飛ぶために付けてる」ウイングがある。
ダウンフォースを得るためのものだろうとは思いますが、飛行機が飛ぶ原理も厳密には解明し切れてないってのに、こんなのマジで空飛んでしまうような気がしてきます。
フルでの走行試験やってるのかな?
ルックスはNinjaを踏襲してるように見えても何から何まで専用設計。クローズドコースモデルは通常ライトが付くところがカーボン製のラムエアダクトになっててそれがフレーム構造の一部も構成するようなので、ライト必須の市販車ではここをどう変えてくるのかも興味津々。
いまいちよくわからないのが、セントリーフューガル式スクロールタイプというスーパーチャージャー。
排気タービンを回す遠心式なのにターボチャージャーじゃないということは、ラムエアとクランクシャフトの動力を両方使うってこと?いや、でもあのダクトは空気を圧縮するというよりも冷却効果のためのような気がしないでもない。
と思ってエキパイのところを見ると何か途中に謎の物体がある。
さてはこれが排気タービンをどうのこうのする物体か?ということはターボとスーパーチャージャーを組み合わせたツインチャージャー的なものなのか?
いやしかしマテ。
H2コンセプトは最初から「カワサキの航空機の技術を・・・」ってところを全面に押し出してる。じゃあやっぱ機械式じゃないか!ってことになって、何が何だかサッパリの世界に迷い込む。
過給器の世界は摩訶不思議ナリ・・・
ブーバイクポッドキャスト、第42回目(ビギナーキャンプどたばたSP延長戦)アップしました。
https://itunes.apple.com/jp/podcast/bubaikupoddokyasuto/id760661083?mt=2
「鉄は熱いうちに打て」と申しまして、キャンプやっていろいろ喋りたいことがあるうちに話しておきたいのです。
いただいたメッセージも紹介しておきたいし。
本編より延長戦の方が長いっていう有様になったのは、わたしが根っからのガジェットヲタだというところへ由来するのかもしれません。
・底辺テントもなかなかイケてますぜ、ダンナ
・径が肝だと想像してみる
・やはりモンベルにトドメを刺すのだろうか?
・ブーバイクキャンプ
・シートとかマットとか
・積載あれこれ
・寝袋とか便利だったものとか
・キャンプのお供にBB軍手
新型PCX買っちゃいました。
数字が入らないPCXは原付二種、125ccのやつです。(150ccのはPCX150)
色はレイダーの白に合わせるつもりだったんですけど、「赤もあるよ」ってことで見たら良い感じだったので急遽赤にしました。
おそらくこんな理由で決めたのはわたしだけでしょうけど”小さく見えた”のが赤購入の決め手です。
早速車やレイダーでは行きにくかったINGRESSの汁ポイント巡りへ出発しました。
汁ポイントは名所・旧跡的なところが選定されてることが多いんだけど、「こんなものが我が地元にあったのか!」なんていうオブジェがあったりして驚く事も多い。
iPhoneのアプリからはまだ写真付きでの新規ポイント申請ができないんだけど、まだまだ「ここがポインツになってないなんて」っていう場所もあるんで早急な対応をお願いしたいところ。
それはさておきPCX。
まずは乗り心地。
まずは足下が狭いです。
ただ外形をデカくするのは良くないし、センターの出っ張りはもうぺったんこにはならないんだから、いっそのことそこを高くしてその分フットレストを広げてみるってのも考えて欲しかったなという気がします。
ガソリンを3Lしか入れてくれてなかったので(うーん・・・)早速給油したんだけど、給油口が低い位置にあって入れ辛かったし。
個人的にはフラットフロアでも狭すぎて足を前へ投げ出せないアドレスやトリシティよりはこっちだなって感じだけど、シグナスと比べると負ける部分かなと思います。
もうちょっと柔らかい素材というか発泡倍率的なものを変えたりとかあるでしょうし、上記のように真ん中の出っ張りがあるのにニーグリップならぬアンクルグリップ?ヒールグリップ?もできない感じなんで、ここはお尻でコントロールなりなんなりしなきゃならないんでしょうからこの固さで良いのか?って気がします。
海外物?の交換シートも出て来てるようですけど柔らかかったら交換したいパーツかな。
あと足下が上記の様子なんで、わたし的には着座位置がもう少し後ろまで座れるとありがたいなぁという感想。わたしでそうなんですから足が長い人はちょっと窮屈に感じるかも。(それでも他車と比べれば全然良いんだけど)
ショック的なものも段差でガチーンと底打つ感じにはならなかったので固めだと思います。これもわたしが乗ってそうなんですから一般の方にはかなり固いと感じるポイントでしょうね。
ただこれについてはヤワヤワだと車重の重さと相まってコーナーで不安な挙動を起こしそうですから、サスセッティングとしては正解なんでしょう。(たぶん)
続いてエンジン。
新型になってバッテリーの不安がかなり解消されてるって話なんでアイドリングストップは入れっぱなしです。(普通のバイクではキルスイッチがあるところに切り替えスイッチがあります)
さぼてんは車も含めてアイドリングストップ機能を持った乗り物に乗るのは初めてだったんで、最初信号で停まった時エンジンがルルルル・・・って回転数が落ちてく挙動にちょっと馴染めなかったというか、無意識にエンスト抑制みたいな感じでアクセルを煽ってしまいました。
「あ、停まってもええんだった」
みたいな。
あれは慣れるまではかなり違和感を引きずりそう。
アイドリングストップ状態からの復帰はアクセルを捻るだけでかなりリニアな反応をみせます。特に最近は車もアイドリングストップ車がいっぱい走ってますんで、そういう車と先頭で並んでいた場合若干のタイムラグがある車より相当早く前へ出られる印象。
音については125ccクラスではそこそこいい音させてるスクーターが多い中、これは静かな部類に入ると思います。ブロブロブロブロ言わせてるよりもわたしはこっちの方が好き。マフラーの色も黒いのが良い!と思ってるんで交換はありえないかな。
パワーはどうなんでしょう。マジェスティSよりは明らかに非力ですけどそこと比べちゃいけないなって思うし、車体の軽いアドレスと比べるのも酷かなと。
ただこれはわたしが中古のアドレスしか乗ったことないからなのかもですが、アクセルに対するレスポンスはPCXの方が良いかなと感じてます。でもまぁたぶんアドレスも新車だったらそっちもアドレスの方が上なんでしょうけどね(笑)
取り回し。
後ろへ動かすことに対しては若干の重さは感じますが相当傾けても自力で支えられないほどの重さじゃないんで、太もも(腰じゃない)当ててーの取り回しなら全然問題ないなと感じてます。
前向きはもう一切の不安無しですな。
フルロックは怖くてまだやってないけど、次に乗る時はどこか広いところ行って8の字とかUターン練習とかやってみなければ。
フルフェイスもこの方向へ入れるとすごく出っ張ってるように見えますけどなんとかシートは閉まります。
ちなみにわたしのはAraiのAstro IQのXLなんでほとんどのフルフェイスはOKなんじゃないかと。
これは使い勝手命!なスクーターですから、トリシティに対するかなりのアドバンテージじゃないでしょうか。
ヘルメットを入れた上に後方にはちょっぴりスペースがあるんで、小さいバッグなら入りそう。
ヘルメットが無い状態だとこういう感じで、寝袋とまくらが入る程度。ミニテーブル(濃緑のやつ)みたいな硬いモノはシートの出っ張りに当たってだめっぽい。
寝袋などをざっくり入れつつ、隙間に小物を詰めていく・・・という感じでしょうか。あ、となるとブーバイク巾着が重宝しそう(笑)
キーのところ
最近のはえらいことになってるんですな。
まずはトリシティにもあったキーの反対側にある出っ張りでシャッターを開けるっていう動作が・・・。めんどくせーのはもう仕方ないと諦めるとして、シャッターのところがすぐ壊れそうなちゃちさに溢れてます。出先で開かなくなったら帰れなくなる怖さが。
給油口やシートはキーをONとOFFの間のポジションにした上で隣のスイッチによって開く機構になってる。
こういうのは慣れの問題なんだろうしコストの問題もあるんだろうけど、それぞれにロックを付ける方が使い勝手良いんじゃないかな?と思ってみたりします。あ、でもシャッター機構があるからこっちの方が良いのか。
んー、でもそれって本末転倒のような気がするなぁ。
フロント左側にはシガーソケット付きの小物入れがある。
この機構から電源取るってのがどうも好きじゃないのもあるんだけど、今どきのバイクならここはUSBにしておくべきじゃないの?って思ったり。
メーター周りはトリシティを試乗した時も書いたですが、この手のスクーターのメーターとの距離感ってのはいかがなもんでしょう。目線移動ありすぎ。
他は良いけどウインカーの消し忘れとか走行中もなにげに視界の片隅に入るような位置じゃないとダメだと思います。ウインカーの表示をデカくしてるのはやっぱメーカーの人もそれは薄々わかってるんじゃないかと想像してみるんですが。
・・・とまぁかなりディスってるんですけど、てめぇが買ったものを誉めまくるのも気持ち悪いし不満点は不満点で認識しておきたいってのがあるだけで、満足度で言えば90%を越えています。クロスカブとかKLXは別物として、同じスクーターでここまでの満足感を得る物は無かっただろうなと。(だからこそマトリクス評価で検討したのだ)
ヒラヒラと走れるし、「気軽に」「気兼ねなく」道端へ停まれるってのは普段レイダーでブロブロノタノタ走ってるわたし的には非常に新鮮で、しばらくは「乗るため」に走り出してしまうこと間違いナシと言ったところ。
ちなみに購入価格は自賠責3年込みで30.5万円。
あちこちの報告を見る限りではまぁこんなもんかなとは思うんですけど、なんかおまけ付けて欲しかったなー。