Ninja H2市販モデル来た!
http://ninja-h2.com/h2.html
遂に発表されたNinja H2の市販モデル。
気になるスペックは1000cc(正確には998cc)の200馬力。インパクト絶大のH2Rの300馬力が先だったのもあって「そうですか」ってなっちゃいがちですけど、市販車がリッター200馬力なんて車の世界だってありえない数字で、マジで空を飛ぶかバク宙でもするんじゃないか?ってくらいのものだと思います。
ホントにこんなの出して大丈夫なん?って今更ながら怖くなるって言うか。
H2Rとベースは同じな訳ですから、重たそうなマフラーを軽量タイプに変えてECUのセッティングを変えればH2R並みのスペックへ引き上げられるんでは?という想定が既に囁かれていたりします。
H2買おうかなんて御仁は当然それも視野に入れてるんでしょうナ。
気になるスーパーチャージャーはちょっと前の速報にもあったんだけど、タンクの下のちょうど車体のど真ん中にある。見えないのに赤い塗装で「どうだ!」って感じのまさに心臓。
このスーパーチャージャー、普通に考えればラムエアを更に圧縮させるってところなんだけど、どうもラムエアとは独立してるっぽくてサッパリ謎です。エアフロー図を見てみたいなぁ。
それに関係するフロントのインテーク周り、まず驚いたのは(もう何もかも驚きなんだけど)ヘッドライトのデザイン。
当然H2Rでのラムエアインテークのところにライトが入るもんだと思ってたら、インテークは残しつつまさかのこの配置。新しい発想ですねぇ。こんな小さいので良いの?みたいな。
ってか開口部が黒目みたいでコワイんですけど・・・
このインテークもH2Rが両方ともが開口になってるのに対し、H2はどうも片側に蓋をしてもう一方だけを開放してるようです。ダクトそのものはフレームの一部を構成するものだから、ここは当然のように蓋を外すっていうH2R化改造のターゲットにされそうです。
フロントカウル関係では例の空を飛ぶ為の(笑)フロントウイングの先端にウインカー内蔵のミラーが付く。
こんなデカいパーツをカウルに内蔵するんじゃなくてこんなに出っ張らせたのも、空気抵抗を大きくするためのデチューンの一環と思わざるを得ず。
日本だと発光色に限らず無灯火時の白ってのは車検に通らないはずだから、ストップランプも含めて日本バージョンは電球を換えてくることになるでしょうか。
シートには背もたれが。背もたれというか、これは吹っ飛ばされない&足を踏ん張るためにお尻を押さえつけるもののようで、いわば車のバケットシート。
何から何まで新しい思想がてんこ盛り。こんなバイク見たことねぇや。
インパネは回転計をアナログ表示させてその他はデジタル表示って感じ。「BOOST」の液晶インジケーターがあるけど、これはターボインジケーターなのか、まさかブースト圧を表示するとか?あれあんまり意味無いんですけどねぇ。
メーター周囲に配置されてるLEDインジケーターに謎の傘マークがあります。H2にはウエット面にも対応できるように3モード9パターンのトラクションコントロールが搭載されてるんでそれ関係のインジケーターか、もしかすると路面状況を告知してくれるようなものかもしれません。(どんなセンサーなんだ?)
こんなバイク、転倒でもしようものならあの世へ一直線のような気がしますから、何が何でもコケさせないような装備をブチ込んでるというところでしょうか。
ブレーキはこのハイパワーを御すため当然のようにブレンボ。
どう転んでも欧米を越えられないデザインはさておき、単に円盤を挟み込むだけのものに日本のメーカーが太刀打ちできない特別な技術があるのかっていうのが長年の疑問です。
XJRがブレンボをやめて住友にしたっていうあたりになんか鍵が隠されてそうなんですけど、ここまでカワサキが自社技術に拘ったH2(R)にでさえブレンボを使わざるを得なかったというのは、何かがあるんでしょうねぇ。。。
総重量はまさかの238kg。重たっ!
でもたぶんマフラーが20kgくらいはありそうだから、ここはサードパーティが絶対目を付けてくるでしょうね。
お値段は25000ドルなので、110円換算だと275万。日本向けは更にデチューンされて販売価格310万くらい?それを並行輸入業者がフルパワーと称して290万くらいで売って儲けようとする・・・って流れになるでしょうか。
でもたぶん日本で正式販売ってのはなくて逆車扱いになるんだろうなぁ。
最後に2ちゃんで総括されていますのでそれを引用しておきます。
我々が現実に買うべきもの:R1
頑張れば買えるかもしれないなので褒めておくべきもの:H2
買えないので貶しておくべきもの:RC213VーRS大体このような態度を取ればよいのです
わたしも概ね同意です(笑)